●公演の会場/湘南台市民シアター
●公演の日程/2026年4月19日 (日)16時開演
【感想】
★しみじみと心に感動の広がる作品でした。
ひきこもる娘を支え続けた母妙子、お母さんを姉に取られてしまい悲しいと感じながら過ごしてきた妹朝美、その妹の夫彰仁と娘梓、先生になっていたロドリゴ。いつ繋がりが切れてしまってもおかしくない危うい関係。それでも、繋がり続けたことが、美夜子が部屋の外へ踏み出す力となったのだと感じました。
妙子の発した「助けて」。朝美が長年持ち続けていた思いの吐露。家族として義母のこと義姉のことそして何より妻のことを思い穏やかに温かく寄り添う彰仁。そして、美夜子との対話を続けた梓。美夜子に家族がいてよかったです。そして、ロドリゴが先生になっていてよかったです。
この作品を観劇することができて本当によかったです。(小動岬)
★まさに8050問題の母娘の会話、娘夫婦の会話、それぞれがすごくリアルに響きました。
ひきこもりの原因が誤解だった、と分かった瞬間のヒロインの虚しさがダイレクトに伝わってきて、でもそこから、いつからでも遅くない、立ち直れるのだ、というこの作品のテーマがラストにドーンと描かれて、感動しました。照明だけで行う時間と場所の舞台転換も素晴らしかったです。 (夏椿)
★見ごたえのあるすばらしい作品でした。どこにでもありそうな家族の物語。
登場人物の一人ひとりに感情移入し、わかるわかるあなたの気持ちと肩をたたきたくなりました。お姉さんが引きこもったせいで辛い十代だったと妹が母親に抱えてきた思いを吐き出した言葉に胸を打たれました。引きこもった娘を見守りながらも、もう逃れたいと訴えるお母さんの言葉は切なくて涙が込み上げました。
引きこもりは社会問題となっていて、今回の演劇では顧問の先生とのやりとりがきっかけでした。現在、引きこもっている人にもそれぞれの「きっかけ」があったのでしょう。
日々、年を重ねていくその人たちが劇中のお姉さんのように外と繋がれる「きっかけ」と出会えることを願っています。
2時間休憩なしということでどんな舞台になるのか楽しみでした。置いてあるセットに照明が当たることで場面がどんどん変わっていくのがとてもおもしろかったです。 (パプリカ)
★芝居って何だ?
直接話しをするわけでは無いけれど、役者の言葉が私の心に響く、涙が溢れた。
苦しくても、人を責めてはいけないのだ。皆苦しんでいるのだから。 (ひととき)
★今回観た作品は、時代も場所も異なる点と点が段々と繋がっていき、人間の隠したい部分がだんだんとさらけ出されてきて、どんどん劇に引き込まれていきました。
成人している娘を尊重しない母。そんな母も姉にばかり気を取られて自分を見てくれない両親に秘めた想いがある妹。事実無根の話しで本来なら守るべき生徒を追い込んでいく教員。重圧に耐えきれない代表。人には知られたくない人間の弱い部分が露わになり、恥ずかしく感じる時間が多くありました。
そして引きこもっている人にはその人なりの理由があって、家族もわかりきれないという部分には、心が締め付けられ、涙が止まりませんでした。
劇の最後のように人と人との出会い、再会によって、人生が進んでいくこと。人と人とが支え合って生きていくことの大切さ。劇の余韻の中で考え続けています。 (カワラナデシコK)
★最近でも良くある話ですが中学校の頃の不登校問題が話題になりますね!
また親の介護問題や相続の話もリアルに表現されていて楽しく観劇出来ました。プレゼンターで岩崎加根子さんと握手出来た事も嬉しい体験でした。ありがとうございました。(にじ)
★8050(ハチマルゴオマル)日本中にひきこもり、不登校。本人にとっては、自分自身に影ができて外との遮断をすることでしょう。その事情は人それぞれで親としてはどう対応する事に悩む。行政の方々にも対応、相談に気軽にできるようになってほしい、我が子がなったら応援(?)してもらいたいと切に願っています。考えさせられました。 (にじ)
★賢治の「猫の事務所」と8050問題と劇団ドリームランドがどんな風に関わっていくのかを楽しみにしていた。終わってみてこの劇の構成のすばらしさを感じた。(アカミズキ①)
★どの役者さんのせりふも最初から最後まではっきりと聞こえた。演劇部顧問の先生の言動は教師として許し難い。もっと美夜子に寄り添ってくれていればとお芝居ながら思う。(アカミズキ②)
★ロドリゴが教師になって登場するところから、それまで重苦しい場面が希望へと展開していくので私達観客をぐっとひきつけていく。獅子の最後のセリフが一人一人に投げかけたものだと思われる。 (アカミズキ③)
★交流会はお芝居を観た感動のあとで、さらに役者さんと間近でお会いでき、お話がうかがえて感激が深まり楽しかった。(アカミズキ④)
★鑑賞する劇のあらすじや、感想を前もって調べたり聞いたりしてこんな感じの劇かなと想像していると、全然ちがう事が多いと最近特に感じています。
今回もそうで、今自分達が遭遇している身の回りに起きている事、子供たちの想いを聞かず自分の想いを通そうとする親、まさに自分かな?
思い悩んでいる子供を何も聞かずそっとしてあげる事が親心だと勘違い?親は不老長寿ではない。未来に手を打たなければと思い知らされる劇でした。現実は心の内を話し合える事の難しさもありますね。
引きこもりの長女、心無い指導者の言葉に傷つき30年もこの状態(なんと残酷な)。
子供のまわりで何が出来たのか、自分ファーストの考えが人を傷つけている事に気づかない。まさに今の世の中を映し出していました。
少し出来すぎ感はありますが情景の変わり方が、ライトと舞台装置でうまく変化でき、なかなかよい舞台でした。 (潮風)
★劇団の方々のメッセージがセリフに表れてリアルな日常を感じながらやはり「気づくこと、対話の大切さ」色々考えさせられて見ごたえのある作品でした。 (潮風)
★とても面白いお芝居でした。私も高校生の頃から、宮沢賢治に夢中になり、中でも「猫の事務所」は大好きな作品でした。子供時代育てられた家が、大家族の農家だったので、いつも、猫が一匹飼われていました。私の唯一の友達でした。代がかわっても、名前はミーコ。他の家族は、誰も可愛がっていなかったのに、ねずみをとり、ニワトリ小屋にしのびこむへびをとったり、沢山お仕事をしていました。代替わりしても、皆カマネコでした。あちこち、焦げていました。なつかしい思い出です。美夜子が中学生の時に書いた脚本が、プロの役者さん達にも評価されたというのは、驚きです。彼女の才能と情熱が、日の目を見ることになって、本当に良かったです。(はまぎく)
★昨今の社会問題の引きこもり8050問題を観劇し、色々考えさせられました。
演出、舞台構成も素晴らしくて、深刻な問題なのに、笑いもあり、とても短く感じる2時間でした。 (こはまぎく)
★今回の作品は引きこもりの問題や、いじめ問題を絡ませたテーマがありながら、舞台上の展開や笑いを誘う場面などもあり、さすがだと感じた。観終わって、人生は色々ありながら、やはり素晴らしいものだと言っているように感じました。(ラベンダー)
★シリアスなテーマでしたが、現実の家族間で、いかにも有りそうなセリフ(アドリブは一つも無いとの事)の応酬で、時にはクスクスと笑ったり、明白な解決ではないのに、最後はジーンとしたりで、素晴らしい芝居でした。特に母の愛を求める妹朝美による長いセリフには涙しました。
終演後のロビー交流会に出席された俳優陣から客席との一体感があったとの言葉を始め、丁寧なスピーチが有り、『猫、獅子になる』を担当し、本当に良かったと思いました。 (ローズマリー)
★「引きこもり」や「不登校」の問題は現在見過ごせない大きな問題。原因、解決方法が全く分からず皆、頭を抱えている。 何十年かかって原因や解決方法が見えてくると「そうだったんだ」と皆が安心する。この劇のように。
★舞台上のものを全く動かさずに転換。違和感なく流れていくのが素晴らしかった。(小町会)
★“言葉って恐ろしい” まず観終わった時、そう思いました。顧問から掛けられた言葉の真意を確かめることなく(もちろん確かめる方法が美夜子には無かったけれど)信じてしまった為に、30年も社会で生きることが出来なかったとは。今後美夜子は30年を取り戻すことは出来ないので、別の人生をゼロから積み上げ時には笑顔になる日もきっとあるだろう…とせめて思いたい。 大きな音と照明での素早い舞台転換が観る人を飽きさせない。ずっと昔、新宿梁山泊で「人形伝説」を初めて観た時のように新鮮な衝撃でした。
(南斜花壇)
★感情の行き来がリアルで自分と家族を見ているようでもあり胸に響きました。また観たいなと思いました。
★今回の舞台はテーマが身近なこと(引きこもりというより家族のやり取り)もあり、友人を誘いたいなぁと思いました!
★交流会でも話題になりましたが、お父さんが家族の話をちゃんと聞いていてコミュニケーションがとれているのが良かったです。引きこもりの家族が居る家庭だと周りも引きこもる人のことばかりがクローズアップされるように思いますが、他の兄妹にも大きな影響がある事を忘れがちです。妹の「お母さんを返して」の言葉には子ども時代、思春期に何も言わず我慢して過ごして来た辛い年月を思うと妹もまたかわいそうだと思いました。お父さんの「実家をレストランにして、お姉さんにも働き場所になってもらえたら通勤時間ゼロ分だから良いでしょ」には賛成。先ずは「宝くじが当たらなければ」のオチがあり笑えました。鑑賞する前は「引きこもりの話?」なので暗くなりがちな話題かと思いましたが、1つの舞台で家族や劇団員の軽快な会話にあっと言う間に劇中に引き込まれました。幕間がなく一幕と言うのも集中が切れず一気に観れて良かったです。そしてこの家族が将来よい方向に向かってくれるのを祈らずにはいられない気持ちになりました。 (とんぼ玉)
★今回の劇中で演じられた場面で、脚本の読み合わせ場面やセリフ合わせの場面は、普段は劇団の日常の活動ですので、それらが劇中で演じられるのは何か不思議な場面でした。
劇団員の方々も不思議な感覚だったのではないですかね。劇中では役者と役者の連携が変化をつけながら展開して進行するのは面白かったです。(猫じゃらし)